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劇時の14のエチケット

 

はじめに

みなさんの観劇体験が素晴らしいものになるヒントとコツを紹介します!

 

観劇マナーって何? 

私たちは舞台の魔法を信じています。その魔法は観劇されるみなさんのものです。でも、初めて観劇する際には、劇場でのエチケットや一般的なノウハウを知っておく必要があります。以下に、劇場体験を最大限に楽しむための一般的なガイドラインと観劇慣れしている方からのアドバイスをご紹介します

 

劇場に着く前に

1. お手洗いを済ませておく 

劇場のトイレの列が長いのは有名な話です。また、トイレは地下1階や中2階にあることが多く、階段が多いこともあります(小さなお子様や足元の不自由なお客様には不向きです)。到着前にトイレを済ませておくと安心です。

 

2. 大きな荷物は家に置いておく(または駅のロッカーに預けておく) 

できるだけ大きなリュックサックや買い物袋は劇場に持ち込まないようにしましょう。大きい荷物は、劇場に来る前に最寄り駅などでロッカーに預けることをお勧めします。都内の劇場は座席が近いことが多く、窮屈に感じることがあります。荷物は少ない方がお勧めです。どうしても大きめのバッグを持参しなければならず、他の保管方法がない場合は、受付のスタッフに声をかけて、ロビーで預かってもらえるかどうか尋ねてください。

 

3. 好印象を与える服装を

 東京インターナショナル・プレイヤーズ(TIP)の公演に、公式なドレスコードはありません。ラフな服装でもご入場いただけますが、劇場は特別な場所です。ディナーなどに出かけるときの服装を思い浮かべてください。迷ったら、快適さを重視して「スマートカジュアル」を目指しましょう。なお、劇場は空調で寒いことがあるので、上着を持参するのもお勧めです。

 

劇場に着いてから

4. 開場は開演の30分前 

チケットをお持ちの方は、開演の約30分前に劇場にご入場いただけます。(劇場や公演によって多少異なる場合があります)なお、開場が少し遅れる場合もございますのでご理解ください。この時点で劇場の外は長蛇の列になっている可能性があります。チケットに記載してある開演時間までに着席できれば問題ありません。ただ、開演時間に遅れてはいけません。最近は、遅れて来場された方の入場を認めない劇場も増えています。その場合、休憩時間まで(1幕物のお芝居の場合は残念ながら終演まで)、ロビーのモニターで公演を見ることになります。(モニターも、すべての劇場にあるわけではないのでご注意ください)

 

5. 適切な入口を選ぶ

劇場に到着すると、入口に複数の列ができていることがあるので、正しい列に並びましょう。一般的に、一方はチケットを手元に(またはデジタル機器に)持っているお客様の列で、もう一方の列は当日チケットを入手する方の列です。どの列に並べばいいのかわからない場合は、受付に声をかけてください。

 

6. 座席が明るいうちに 

プログラムに目を通し、公演の情報を確認しましょう。これからご覧になる作品について、演出家による解説を記載していることもあります。また、演出家、キャスト、TIPコミュニティについて詳しく知ることができます。必要に応じて、もう一度トイレにも行っておきましょう!

 

7. 撮影は禁止です

上演中の写真撮影や録音は禁止されています(ただし、上演に直接携わる者は例外です。) 劇の権利所有者とTIPの間の著作権契約に基づいて承認されていない録音物を配布することは違法であり、出演者の気も散ります。写真を撮りたい場合は、開演前、休憩中、または終演後にお撮りください!

 

8.  安全のため、ドアと通路をふさぐことがないようにしてください!

持参した小さい手荷物は、自分の座席の下か膝の上に置きましょう。特に通路側の座席の場合は、自分の膝の上に抱えてください。出演者は通路を出入り口として使うことがあるので、通行の妨げになるものは置かないようにしましょう。都内の劇場は通路が狭い場合があります。非常時には、迅速かつ効率よく避難することが最も重要です。避難が必要な場合は、素早く落ち着いて非常口から退出してください。また、休憩中に通路が混雑していると、お客様の退出やトイレへの移動に時間が掛かり、予定終了時間が遅れる原因となります。

 

9. 携帯電話の電源をお切りください 

スマホ時代の劇場では、このエチケットが最も重要なルールかも知れません。携帯電話をオフにしてください。その他、スマートウォッチなど他のデバイスも、音や光が出るものはスイッチを切りましょう。バイブレーションもサイレントモードもいけません。そのような設定でもアラームが鳴ることはありますし、携帯が光ることは言うまでもありません。音や光が出ると、他のお客様や舞台上の俳優の気が散ってしまいます。文字を入力したり、携帯電話を懐中電灯代わりにしてプログラムをめくったりするのはやめましょう。忘れないでください。これはライブシアターであり、映画ではありません。俳優にはあなたの発する音も光も届くのです。

 

10. 開演前のアナウンスは大切なルールをお伝えします 

開演前のアナウンスは工夫を凝らしています。アクセントをつけたり、作品の時代をテーマにしたジョークを入れたりしています。では、開演前の大切なポイントをいくつか挙げてみましょう。

  • 携帯電話の電源をお切りください。 

  • キャンディ、ミント、スナック菓子など、いろいろな種類の包み紙があります。もし、どうしても90分以内に必要だと思ったら、包装を開けておきましょう。大きな食品(スナック、サンドイッチなど)は休憩時間に食べる物です。劇場内は飲食禁止のため、ロビーで食べましょう。包み紙やビニールがカサカサ音を立てると、周囲のお客様のご迷惑になりますし、俳優のパフォーマンスが台無しになってしまいます。 

  • 席したら背もたれに背中をつけてリラックスしてください。前傾姿勢は後ろのお客様の視界を遮る原因になります。すると、後ろのお客様も前傾姿勢を取るようになり、負の連鎖が起こるため気をつけましょう。 

  • 劇場内は飲食禁止です。蓋が閉められない飲み物の持ち込みはご遠慮ください。(蓋の閉まるペットボトルは持込み可)。これは、飲み物が劇場の座席や床、設備、または公演に来場している他のお客様の上にこぼれないようにするための当然のルールです。ライブシアターの床が映画館やスポーツスタジアムのようにベタベタしていないのには理由があるのです。

 

11. 拍手はいつすればいい? 

いい質問です!アメリカでは(例えばロンドンのウエスト・エンドとは対照的に)、スター俳優が初めてステージに登場した際に拍手をするのが一般的です。ミュージカルの場合は、ミュージカルナンバーの後に拍手をする。ミュージカルやストレートプレイでは、暗転が拍手の合図です。シーンが終わっても暗転がない場合は、他のお客様の動きに従いましょう。

 

12. 上演中はお静かに 

上演中のおしゃべりは、劇場でのマナー違反の中でも最も気が散るもののひとつです。隣の人に向かって、何が起こっているのか聞くのはやめてください。休憩時間まで我慢しましょう。あなたがおしゃべりをすればするほど、周りの人は舞台上の俳優の声が聞こえなくなります。小さなお子さんと一緒に参加される場合は、開演前に早めに到着し、お子さんにストーリーを説明しておくとよいでしょう。座席を選べる場合は、お子さんが急に騒ぎ出したり、トイレに行きたくなったりした場合に備えて、入り口に近い席に座るといいかもしれません。 お子さんに、静かに過ごせるか競争するのも良いかもしれません。照明が消えている間は、音を出すことはできません。お馴染みの大好きな曲が流れる舞台を観劇するのは最高ですが、一緒に歌うのは止めましょう。あなたの歌声は、次のカラオケまでとっておきましょう!

 

休憩中と終演後

13. コメントは中立か肯定的なものにしましょう。

誰もが自分の意見を持つ権利があります。ですが、劇場内や近隣の場所では、コメントを中立から肯定的な範囲にとどめることをお勧めします。演出家や俳優の家族、友人、同僚などが近くに座っていて、あなたの声を聴いているかも知れません。

 

14. おしゃべりは劇場の外で 

近隣への配慮から、スタッフは少人数で、対人距離をとった発声を心がけています。劇場によっては、付近の路上で集まったり、おしゃべりしたりする行為を禁止しているところもあります。もし「静かにしてください」、「立ち止まらないようにしてください」と案内があった場合は、指示に従ってください。近隣に配慮し、騒音の苦情で警察が来ることがないようにご協力ください。

 

以上です。これであなたも準備万端です。さあ、舞台を楽しんで、劇場での経験を思い出としてお持ち帰りください!

 

–当記事はPlaybill.com「15 Pieces of Theatre Etiquette」(Ruthie Fierberg著)を元に記載しています。

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